トラウマとレイキ

お客様によっては、レイキヒーリングを受けている時に、突然涙が出てきたり、怒りの感情が沸き起こってくることが有ります。

そして、その感情が体の中で蠢いていることを感じるお客様もおられます。

また、とっくに忘れていた過去の出来事が、突然思い出されることもあります。

なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?

PTSD治療に用いられるレイキ

アメリカにおいては、ベトナムやアフガン、イラク戦争の帰還兵が抱えるPTSDの治療に、レイキヒーリングが用いられる場合があるそうです。

PTSDとは、『心的外傷後ストレス障害』を英語で略したもので、生命の危険に関わるような強いストレスに晒されることが原因で、その後の生活に様々な苦痛や支障が及ぶストレス障害です。

ある意味、

精神的トラウマ

とも言えます。

日本においては、レイキは治療行為ではありませんので、公にPTSDの治療を標ぼうしている場合は、違法行為になります。

アメリカなどの海外においては、レイキは国によって医療の替わりである『代替医療』の認定を受けているため、治療行為と称することができます。

なぜ、レイキでトラウマが解消するのか

レイキには、過去や精神に影響を及ぼすためのシンボル、そしてマントラがあります。

これは中級(セカンドディグリー)で学ぶことができます。

このシンボルとマントラを用いて手当てを行うと、自分の奥底にしまっていた辛く悲しい体験が、

一時的に顕在化

してきます。レイキはその辛い体験や心の傷に届き、優しく解きほぐしていきます。

辛い体験や心の傷が浄化される過程で、涙が流れたり、怒りが湧きおこったりします。

その時、ヒーラーは、

その感情を押し殺さない

ように促します。

出るに任せることで、辛い体験や感情が、どんどん消化されていき、最終的にはスッキリすることができます。

具体的に、何が起こっているのか?

これについて解明した論文は、私は見たことがありません。

しかし、『たぶんこういうことかな?』と思える考え方は存在します。

アメリカにおいて、医学として認められている『オステオパシー』では、精神的なトラウマが細胞レベルで記憶として刻まれ、それが体の組織の歪みや痛みとなって記憶される、と考えられています。

主に記憶媒体となる組織は、『膜組織』であると考えられています。

レイキは、軽く触れる程度の優しいタッチで、クライアントに触れていきます。

ごくごく優しいタッチは、膜組織を緩める効果があります。

膜組織は、優しいタッチなどの圧刺激以外にも、体温生体電気、そして氣などのエネルギーにも反応すると言われています。

膜組織は体中のほぼすべての組織をつなぐ膜であり、この膜が歪むことで、様々な身体的な症状が発生します。

レイキを実施する際の優しいタッチにより、膜がゆるんで体の歪みが取れる過程で、細胞レベルに記憶されたトラウマが、解放されていくのかもしれません。

これはあくまで私個人の経験によるものですが、お客様にレイキヒーリングを実施しているとき、この膜組織が緩んだ瞬間に、涙や怒りなどの感情の発露が起こることを多く経験しています。

したがって、このオステオパシーの考え方が、とても腑に落ちています。

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